『 転職Eメールの法則 』
転職者の皆さんからEメールで相談を頂く機会がかなり増えてきた。今回はそんな中で私自身が気付いたことを、皆さんにお知らせしたい。転職コンサルタントの側から見たEメールの長所短所と、それを踏まえた上での活用術だ。これから“転職Eメール”を書く皆さんの、お役に立てれば幸いである。
●“自分自身を整理するきっかけにせよ”
文章を書くというメールの特質が、転職者に与える効果は大きい。経験やスキルを文章化することで、自分を客観的に評価することができるのだ。皆さんから頂いたメールを拝見していても、かなりのレベルまで経験・スキルを整理して伝えてきていることに驚かされる。単にメールを書くというのではなく、まず自分の内面を整理する気持ちで取り組んでみてはいかがだろう。
●“冷静かつ率直に対処できる利点を活かせ”
もしあなたの目の前に座った面接官が、自分より明らかに経験豊富で、高圧的な第一印象だったらあなたはどうするだろう。つい卑屈な態度をとってしまい、聞きたいことも聞けなくなってしまうのではないだろうか。メールなら、企業側の担当者の年齢や顔はわからない。謙虚さや礼節を保った上で、率直な質問を交わすよう心掛けよう。そうすれば企業側も、あなたに対する正直な感想や意見を述べてくる。フェイス・トゥ・フェイスでは遠慮し合ってなかなか切り出せない問題が早く解決するため、非常に効率的である。
●“簡便さゆえの落とし穴にはまるな”
自分自身を文章上で整理しきれないまま、送信ボタンを押してしまう人が多いのもまた事実である。今までの経験・スキルと、これからの希望職がまったく噛み合っていない人が、そのいい例だ。“営業からデザイナーに転職したい”と思っていても、普段はおおっぴらに口には出せない。しかしメールなら気軽だから、ダメもとで聞いてしまえという気持ちになるのだろう。また、今まで職安や求人雑誌で一生懸命仕事を探していた人が、”インターネット転職”という便利なものに出会った途端に安心し、主体性を無くしてしまうことがある。相手から送られてくる情報を座して待つだけという、受け身の状態に陥ってしまうのだ。これも簡便さゆえの落とし穴である。
転職Eメールを生かすも殺すも、皆さん次第だ。ポイントは、文章を書くという過程で自分を充分に整理すること。簡便さに流されず、主体性を失わないこと。Eメールは転職先を決めるきっかけに過ぎないが、皆さんの取り組み方次第で、自分自身を見つめ直す素晴らしい経験になるはずである。
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